個人事業主となって一年が経ちました。夏に虫垂炎とその合併症で入院を余儀なくし、記念すべき初めての創業記念日は病院内で迎えることになりました。しかし一日中の点滴、コロナ禍での面会制限などの退屈な毎日のおかけでゆっくりと一年を振り返ることができました。
事業としては計画の甘さや目論見外れなどはありましたが不思議なご縁に救われまずまず順調でした。初受注や売上目標など勢いだけで作った事業計画もおよそ達成することができました。二年目に向けてさらにチャレンジしていきたいと思います。
不思議なご縁と書いたのは創業にあたって人との繋がりに大きな変化がありました。サラリーマン時代は人と機会に恵まれて本当に良いお付き合いをしていただきました。そこそこ大きな企業でそこそこの役職に就き、そのキャリアで転職をした私でしたが独立起業を機に全ての肩書が取れました。それにより当然ながら疎遠となってしまう方もいます。改めて知らず知らずに付いたタイトルが想像以上に影響していたことがわかります。タイトルは時に私以上の人格を持っていて、私や私の家族もその人格にのしかかられていたかも知れません。
離れていく人がいる一方、素の私自身に期待して仕事を依頼される方や新しく増えた仲間がいます。サラリーマン時代より一層近づいて本音で話すようになった方もいます。一年を振り返るとお仕事をいただいたりネットワークが構築できたのは、まさにこのような方々のおかげです。偶然に生まれた繋がりもあります。全くの素の私とお付き合いいただいてる本当にかけがえのないご縁です。
とにもかくにも素の自分で生きることになりました。この解放感はとても清々しいです。これまでのご縁に感謝すると共に今後もひとつひとつのご縁を大切にし、育み、生涯現役で社会の一員となるよう事業を展開していきたいと思います。