仕事

 仕事とは?と問われると一瞬回答に困ったりしますが、気に入った例えがあります。それは『仕事とは穴を埋めるようなものだ』です。いつ、どこで見聞きしたのか覚えていませんが気持ち良く心に残っています。

 穴というのは道に開いた穴を想像しました。穴には大きなものや小さいもの、深いもの浅いもの、まん丸いものいびつなもの、いろいろあります。人はそれぞれ個性や能力に違いがあり、それぞれが能力を発揮して自分に見合った穴を埋める。力のある人は大きな穴を、特技のある人はいびつな穴を埋められるでしょう。時には何人か協力してとても大きな穴を埋めることもあるでしょう。その結果、みんなが安全に使える道が維持されます。会社や社会へのアウトプットとして繋がりが感じられます。

 自分に見合った穴に巡り合えるかどうかの心配はありますが、このように仕事を捉えると「これは自分が埋めるべき穴だ、頑張ろう」と思えてきます。若い頃は与えられる仕事が多く、自分の穴だと信じ込んで取り組んでいたように思います。上司に恵まれたのか、緊張感のあるチャレンジを経てやり切れることが多く、心地良い達成感がありました。

 少しずつ小さくなっても穴を埋め続けていたいと思います。

働く

 『働く』を検索するとおよそ7つの意味があるようです。

1 仕事をする・労働する、2 機能する・作用して結果が現れる、3 精神などが活動する、4 悪事をする、5 文法で用言や助動詞の語尾が変化する・活用する、6 動く・体を動かす、7 出撃して戦う

 1はまさに職業として、あるいは生計を維持するために一定の職に就くことで最もポピュラーな意味ではないでしょうか。私自身も1の意味でこれまで働いてきました。明確に定義していたわけではありませんが生計を維持し、家族を守ることが第一にあったように思います。どちらかというと自分のために働いていました。

 しかしながら50歳を過ぎたころから2の意味の『働く』を意識し始めたように感じています。またそれは漠然とですが3の意味の『働く』が機能したせいなのでしょう。自身の環境変化に伴い、これまでとは違う価値観で『働く』ことを捉え、誰かのためにという思いがあるようです。

 新しい『働く』を始めるにあたり、過去を振り返り・現在を見つめ・未来を考えたいと思います。