最近よく目にするワードです。業務内容を定義して雇用するスタイルで専門性を求められることが多いようです。ジョブ型雇用と対比して使われるのがメンバーシップ型雇用となります。私は典型的なメンバーシップ型雇用のもとで28年間の会社生活を過ごしてきました。そして昨年外資系企業にジョブ型雇用として転職しました。
採用選考の過程において提示されるオファーレターには業務内容がしっかり書かれており、入社後も合意なしに変更されることは原則ありません。またオファーレターにある労働条件や処遇についても勝手に変更されることは原則ありません。良くも悪くも「やることやっていればお金がもらえる」わけです。
欧州に本社を持つグローバルカンパニーであり、日本現地法人でありながらも日常的に海外数か国・国内数拠点と仕事をしているのでウェブミーティングをしても参加者の居場所はほとんど別々です。また社内はグローバルで統一されたシステム・規定で運営されているため、企業活動はまさに個々のジョブの集合体といったイメージになっています。
とても合理的で会社も「やることさえやってくれればいい」と言っているように感じます。意欲的に働きたい人にもそうでない人にも納得感のある働き方のように感じます。日本ではこれまで馴染みがなかっただけで、コロナ禍もひとつのきっかけとなって今後加速して拡がっていくのではないかと思います。