以前退職には大変なエネルギーがかかると書きました。しかし退職には新しい発見も多く、今回はそれについて書きたいと思います。そのひとつに「相手が私をどのように見ていたかわかること」があります。
退職して新しい会社に勤めたり自分で事業を始めても引き継き関係を持つ方々がいます。もちろんお付き合いの仕方は変わってくるのですが、改めて挨拶に回ります。前職でのお礼を申し上げたり、昔話をするうちに「実は・・・」と話してくてることがよくあります。
上司や得意先さんの場合は、私の思いを叶えられなった後悔を打ち明けられるケースが多いように思います。ご自身が私に共感していながらも支持できなかったり、時には私が主張できていたたことが羨ましかったとおっしゃる方もいます。そして挨拶を温かく受け入れてくれます。この方も同じように悩んでいたのだなと思いながら、やってきたことに間違いがなかったと誇らしくも思います。この方とまた繋がっていられることに幸せを感じます。
後輩や仕入先さんはまた違った打ち明けをされたります。「実はあの時こんな状態で、〇〇さん(私)に言われたことで私や家族が救われたんです」や「〇〇さんが△△さんにこういったくださったおかげでうまくいったんです」と時には涙して語ってくれる方もいます。また私がそれほど意識をしていなかったにもかかわらず「〇〇さんに厳しく育てられて私の今があるんです」と打ち明けられたこともあります。そんな思いでいてくれたんだと驚くと共に「あぁあの時しっかりやっておいてよかったなぁ、報われたなぁ」としみじみ思います。
在職中にも深いコミュニケーションは取っているつもりですが不思議なことに在籍中に聞かされることはごく稀です。恥ずかしかったり、気を遣って関係が変わってしまうのを心配してしまうせいでしょうか。次に向けての励ましが入っているのかも知れませんが、いずれにしても新しい自分を発見でき次のチャレンジにポジティブに向かえます。