会社生活でよく聞かれる『ほうれんそう』、もちろん野菜のことではなく『報告』『連絡』『相談』初めの一文字ずつ取って作られた造語です。特に上司とのコミュニケーションに有効な方法として用いられてきました。起源を辿ると1982年に作られ発明者もはっきりしているようです。最近ではかなり古い言葉になりつつあり、あまり真剣なシーンでは使われていないかも知れません。さて、この『ほうれんそう』ですがみなさんはどのように感じているでしょうか?
部下の立場では自身の業務進捗や成果を正しく理解してもらえタイムリーに指導や助言をもらえるメリットがあります。もっと進んで自信をアピールする絶好の機会と考えてる人もいます。一方、「資料や時間調整がめんどくさい」「そんな時間があるなら仕事をしたい」と思うこともあるでしょう。中にはコミュニケーションそのものがとても苦手で強いストレスを感じている人もいます。
上司の立場では部下の業務進捗をダイジェストで入手でき、方向修正が必要な場合にもロスが少なくて済むメリットがあります。また偏りなく部下との時間が持てることはとても貴重です。美しくまとめられ、凝ったアニメーションや動画・ウェブサイトにピョンピョン飛ぶPowerPointがお気に入りな上司もいれば、真っ先に端的な結論を求める人もいるでしょう。ここぞとばかりに高圧的になりパワハラを犯してしまう場合もあります。
本来双方にとってメリットがあるのですがデメリットを敏感に捉えがちで徐々に苦痛に感じる傾向にあるのではないでしょうか。また完全に意気投合してしまっては何か見落としがあるかも知れません。私の場合、若い頃は面倒くさいと考えることが多かったです。それでも必要性は感じていたので、ありもの資料を活用しタイムリーであることを心掛けて行っていました。向き合い方によってはもっと成長できたようにも思います。報告を受ける側になるとさらにメリットとデメリットがはっきりわかるようになってきました。お互いの成長のためと思って是非上手に使っていきたいものです。